« 前の記事へ | トップページ | 次の記事へ »

2006年11月 3日 (金)

メンターミーティング&アントレプレナーセッション

2006年11月3日、赤坂にあるNPO法人ISLのセミナールームで、第一次選考通過者22名を対象に、メンターミーティング&アントレプレナーセッションが行なわれた。

起業家や経営者、コンサルタント、投資家など様々な分野におけるプロフェッショナルであるメンター陣と事業プランのブラッシュアップに向けて話し合うメンターミーティングと、先輩社会起業家の方々から事業の立ち上げにおいて求められる心構えやスキルについて話を聞くアントレプレナーセッションの二部構成である。

第一部 メンターミーティング

メンターミーティングでは、第一次選考通過者1人に対し3~4人のメンターがつき、ビジネスプランについて様々な角度からアドバイスがされる。

061103mm_2

最初は、参加者は一様に緊張した面持ちであった。ビジネスプランの根本となる問題意識や本人が追及しきれていなかった問題点などについての鋭い指摘もなされた。しかし40分間のミーティングが終わると、それぞれが何らかの進歩を感じることができたのか、生き生きとした表情に変わり次のような感想が聞こえてきた。

「まだまだ自分のアイディアに可能性があることがわかった」
「気づいてはいたけれど面倒だからと目を背けていた事に、改めて目を向けさせられた」
「価値観が広がった」
「改めて自分の生き方を考えさせられた」

また、メンターの側でも「真剣な参加者たちとのミーティングから新鮮な刺激を受けることができた」といった感想を話してくれた人が何人もいた。志を持って挑戦しようとする応募者たちとのミーティングは、メンター陣にとっても実りある時間になったようだ。

第2部 アントレプレナーセッション

続いてのアントレプレナーセッションでは、NPO法人ケア・センターやわらぎ代表理事・石川治江氏、アミタ株式会社代表取締役社長・熊野英介氏、株式会社トレジャー・ファクトリー代表取締役社長・野坂英吾氏の3名の社会起業家による講演が行なわれた。

061103nosaka 最初に話をしてくれたのは、総合リサイクルショップチェーン、トレジャー・ファクトリー代表取締役社長の野坂英吾氏。

現在は年商10億円規模を誇るトレジャー・ファクトリーだが、それに至るまでの道のりは多くの努力の積み重ねであったと野坂氏は語る。ドアすらない倉庫を使って第1号店をオープンさせた頃は、高速道路のサービスエリアでアルバイトをしながらも、ひたすら自分の足でマーケット調査を進める努力だけは怠らなかったそうだ。当時の経験から見出した野坂流成功の秘訣は、「自分にはできる!という強い自信」と「自らが動き回ってビジネスチャンスを見つけようとすること」だとのこと。

061103kumano 続いて話をしてくれたのは、アミタ株式会社代表取締役の熊野英介氏。同社は、「持続可能社会の実現」を理念とし、ドゥタンク事業(=自然資源の再生ソリューション)やCSRソリューション事業(=社会的な環境リスク低減ソリューション)などを行う。現在は、日本だけでなくアジア諸国にも拠点を展開、総合環境ソリューション企業として事業領域を拡大させている。

熊野氏は「今は精神的飢餓の時代」「未来は若者の心の中にある」「覚悟を決めることが難しい時代に生きているという自覚を持て」などといった心構えを、重みのあるゆったりとした口調で語ってくれた。

061103ishikawa そして最後に話をしてくれたのは、NPO法人ケア・センターやわらぎ代表理事の石川治江氏。NPO法人ケア・センターやわらぎは、介護サービスNPOで初めてISO9001を4部門で取得した、介護分野では先駆け的存在のNPOだ。やわらぎの在宅ケアシステムは、なんと国の介護保険の土台ともなっている。

「常に両手を動かしていなさい。右手で答えが見つからなければ左手を使うの」「いい仕事はいい仲間から育つ、いい仲間が育つには時間がかかる」-石川氏の言葉からは、信頼できる仲間に囲まれながら様々な問題に挑んできた石川氏のスタイルが垣間見えた。

少し大げさかもしれないが、今回のイベントは、「本当にここが世界の中心で、ここから世界が変わるような何かが始まろうとしている!」と感じさせるような、すてきなエネルギーに満ち溢れており非常に印象的だった。

文:足立 美菜子(慶應義塾大学3年)

Posted by NPO法人ETIC. on 11月 3, 2006 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59614/13651404

この記事へのトラックバック一覧です: メンターミーティング&アントレプレナーセッション:

コメント

コメントを書く